はじめに
このガイドでは、AIプロンプトの基本について解説し、設計と活用のための基礎を身につけていただきます。Sana上のタスクではプロンプトを設定し、繰り返しの作業や質問を自動化することができます。AIによるテキスト生成を導き、応答の文脈や方向性を設定する役割を果たします。これにより、トーンやスタイル、内容をコントロールし、望む回答を得ることができます。本コース終了後には以下ができるようになります。
タスク作成時によくある課題や落とし穴を回避する
AIプロンプトタスクを効果的に設計し、活用する
AIプロンプトタスクの構成要素
プロンプトテキスト:AIモデルに与える主な入力です。文脈を設定し、望ましい応答を生成するための指示を提供します。正確で関連性の高い出力を得るためには、明確かつ簡潔で具体的であることが重要です。
ユーザー指示:AIモデルの応答生成を導くための追加のガイドラインや制約です。特定の書式要件、希望するトーンやスタイル、その他の仕様など、特定のニーズに合わせるための指示です。
例:プロンプトタスク内に例を含めることは非常に役立ちます。望ましい出力を示したり、AIモデルに期待される応答形式を理解させたりする参考になります。例を示すことで、モデルがパターンを学び、より正確で一貫性のある応答を生成できるようになります。
変数:プロンプトテキスト内の一部を、特定の値や文字入力に置き換えることができます。ユーザー固有の情報や文脈を取り入れることで、応用がきき、パーソナライズされた応答が可能になります。変数を活用することで、AIプロンプトタスクの柔軟性が高まります。
文脈情報:プロンプトタスク内に関連する文脈情報を提供することで、生成される応答の質を大幅に向上させることができます。これには、背景情報や過去のやり取り、その他の関連する文脈が含まれ、AIモデルが望ましい出力をより正確に理解できるようになります。
制約:AIモデルの応答生成に課す制限やルールです。倫理的・法的・ポリシー上の遵守を確保するために利用できます。制約を定義することで、AIプロンプトタスクは特定のガイドラインや要件に沿った応答を生成するようモデルを導くことができます。
「プロフィール」に情報を追加することで、質問者に関するさらなる文脈をLLMに提供できます。これを行うには、画面左下の「設定」をクリックし、「プロフィール設定」を選択してください。
AIプロンプトタスクの構成方法
効果的なAIプロンプトタスクを設計するには、その構成に注意し、AIモデルが正確な応答を生成できるよう導くことが重要です。
情報を明確なセクションに分け、それぞれが特定のトピックを扱うようにします。
論理的な流れと読みやすさを高めるために、見出しや小見出しを活用します。
箇条書きや番号付きリストを取り入れ、情報を簡潔に提示します。
タスク全体が簡潔で適切にフォーマットされていることを確認し、AIモデルの応答品質を向上させます。
Sanaエージェントの例
ユースケース:アウトリーチのためのパーソナライズされたメッセージ作成タスク:
見込み顧客向けにパーソナライズされたメッセージを作成したいと考えています。以下の条件に従い、4つの例文を作成してください。
LinkedInコネクションリクエスト(最大300文字)2通
LinkedInメッセージ(最大90語)1通
メール(約100語)1通
別の導入文を用いたメール(約120語)1通
Sanaのラーニングプラットフォームに関する情報を活用し、この人物に合わせたメッセージを作成してください。主な目的は、受信者に強くターゲットされた印象を与え、Sanaのラーニングプラットフォームに興味を持ってもらうことです。
下記に受信者およびその会社に関する情報、ならびに守るべきガイドラインを記載しています。このメッセージのゴールは、短く簡潔かつ謙虚なトーンを保ちながら、Sanaに十分な興味を持ってもらい、ミーティング予約につなげることです。
【使用する受信者・企業情報】
受信者情報:{{PASTE LINKEDIN}}
企業情報:{{PASTE COMPANY LINKEDIN}}
【ガイドライン】
Sanaのパートナーを言及する場合は、公式ウェブサイトに掲載されている以下のみ:Novartis、Swile、Alan、Electrolux、Foodora、Albert、Hinge Health、Amgen
イベントへの招待はしないこと
最初の一文で興味を引くこと(役職など明白な内容は避ける)。具体的には:
a) 相手の業務に関連しそうな質問を投げかける
b) 最近の昇進やLinkedIn投稿など、アプローチ理由と明確に関連する内容を取り上げる
「I'm impressed by」「I noticed」「I hope this message finds you well」「I'm truly inspired by」「your work caught my eye」などの表現は絶対に使わないこと
導入文では、受信者の業務や企業の実績から具体例を挙げること。オンライン情報を活用すること
受信者が直面していそうな課題に触れ、Sanaがどのように解決できるかをほのめかすこと
メッセージはC-suite(経営層)から送られているような、落ち着いたがプロフェッショナルなトーンで。親しみやすさと謙虚さも重視
過度な熱意は避けること
結びにはソフトなコールトゥアクションを。「ご興味あればご連絡ください」などを参考にしてください。
ユースケース:BANCT → Salesforce
プロンプトタスク:
会議「[[SELECT MEETING]]」の内容に基づき、該当するSalesforceの商談に対して「update opportunity BANCT」アクションを用いてBANCT項目を更新してください。
背景:BANCTフレームワークは営業プロセスにおいて重要な役割を果たします。これは、ディスカバリーコール時に営業担当者がリードを適切に評価できるようにするためです。見込み顧客の行動やマーケティング・営業資料へのエンゲージメントからスコアを算出して数日~数週間かけてリードを評価するのではなく、営業チームが予算・関係者・ニーズ・導入時期について詳細な情報を直接ヒアリングできます。
下記の指示を必ず守ってください:
正確な商談名が不明な場合は、見込み顧客の会社名を商談名として想定してください。
すべてのBANCT情報は、Salesforce運用に合わせて英語で記載または翻訳してください。
各項目につき最大2文、かつ250文字以内で記載してください。
各記載内容について、なぜその内容が正しいと考えるか必ず根拠を明記してください。
各項目の詳細は以下の通りです:
Budget: 見込み顧客の予算、必要な従業員数またはライセンス数、その他価格に関する考慮事項の簡潔な要約
Authority: 購入決定権を持つ意思決定者の氏名
Need: 見込み顧客の課題・ニーズ・ペインポイントの簡潔な要約
Competitors: 見込み顧客が比較検討している他社ベンダーと、その理由の簡潔な要約
Timeline: 契約締結予定日や導入・稼働開始を希望している時期(情報が会議から得られない場合は「TBC」と記載してください)
ユースケース:クリーンな会議メモ
プロンプトタスク:
[[meeting]]の内容(および下記に貼り付けた私のメモ)をもとに、以下の5点について簡潔かつ有益な箇条書きでまとめてください。
会社概要および現状の学習体制(現在利用しているテクノロジーを含む)
学習に関する現状の課題と、なぜ新しいプラットフォームを探しているのか
学習に対するビジョンと、Sanaに興味を持った理由
導入までのタイムラインとプロセス
次のステップおよびデモで見せるべきポイント
まとめ
これらのヒントやタスクを活用することで、AIモデルに対して、ご自身のニーズに合わせた正確で関連性の高い高品質な応答を効果的に導くことができます。
Sana Agentsに関する詳細は、[email protected] までメールでお問い合わせください。